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高原のハットトリックの価値

ドイツWC後、まるで眼中にないってくらい感心が無かった高原がハットトリック!
その価値は凄く大きいと思う。
前に城選手について書いたように、FWって他のどのポジションよりも重圧って在ると思う。
例えばDFはオウンゴール入れたとしても、そこまでのプレッシャーは無いと思う。
防ごうって思ってたまたま入ったって感じられるし「ミス」で済む。
勿論、3戦連続オウンゴールなんてのはいただけないし、ワンシーズンにそうそうある事も無い。
GKやDFが失点をしても、それはチーム全体の責任とも表されるし、実際にそうとも思う。
けれど、FWはチームメイトが創り出したお膳立てを確実に決めれるかどうか?
入れて当たり前、ワンチャンスを外すと「運がない」で済むけれど(どんな外し方かに因るけれど)一試合に2度3度、外すと、チームメイトは勿論、メディアやらに叩かれる。
まあ、そう言うポジションだから仕方が無いと言えば仕方が無いけれど、叩かれ方はどのポジションよりも酷いものだと思う。
で、高原。
先にも書いた通り、ドイツWCの戦犯のうちの一人として祭り上げられて、しかもWEFAカップの試合でも「キーパーとの一対一」を外した事から凄い叩かれてたようで。
で、そんな「メンタルの強さを求められるポジション」で、ずーっと叩かれ続けるとどうなるか?って言うと、特に日本人のFWはFWらしくないプレーに「逃げる」選手が多かったって思う。
言い方代えれば「潰される」選手が今までは多かったて思う。
それほどサッカー文化が根付いていないこの国で水掛けられたりしたら、それはそれでやり過ぎだってのは前にも書いたけれど、高原は幸いにして、そこまではされていない。
けれど、潰れる要素は沢山在った(ってか潰れる要素の方が多かったとも思う。WCのブラジル戦で交代出場直後に負傷退場なんての見せられた日にゃ、僕もクソカスに言ってた)。
で、そこでハットトリックを達成したってのは、得点シーン全てが「簡単なごっつぁん」で無かったってのより「メンタルの逞しさ」が見えてた気がする。
今後も貪欲にゴールを狙って欲しいし、外しても、叩かれても、それでも「俺は爆発する時はするんじゃー!」ってメンタルで逞しく残りのシーズンを戦って欲しいと思う。

外して叩かれて、その後の結果だから、なんか「日本人も逞しいヤツはいてる!」ってところで、嬉しく思うし、俊輔のハットも嬉しかったけれど、またちょっと違った趣の喜びを感じてます。
by trequartista5 | 2006-12-05 17:06 | サッカー スポーツ
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